こんにちは。
えでんです。
前回は、春の花をモチーフにしたあんこ和菓子の雑学を紹介させていただきました。
春の花ときたら、次は夏の花ですよね。
というわけで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは、順を追ってお話しますね。
夏の花をモチーフとした和菓子の雑学
季節の花をモチーフにした和菓子は、たくさんあります。
その中でも、夏の花をモチーフにした和菓子は涼しげなイメージから人気があるんですよ。

一年で一番暑い季節の夏は、涼しげな印象の和菓子が多くて、夏の花の元気さと眺めるだけで爽やかさを感じられるのよ。

夏の花ってパワフルな印象だけど、日本特有の高温多湿で食欲不振を見た目からカバーしてくれるのはうれしいね。

夏の暑い時期でも食べやすいように、和菓子は工夫されているのよ。

どんな夏の花がモチーフにされてるんだろう?
それでは、順を追ってモチーフにされている夏の花を紹介していきますね。
青梅
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梅の花をモチーフとした和菓子は、春の季節に和菓子店などでよく見られます。
しかし、梅の実の季節は夏。

梅は春に花が咲いて、夏に実るから、青梅の実は夏なんだね。
青梅の実の形をモチーフにしたり、甘露煮にした梅の実を用いたりした和菓子が多いんですよ。
夏らしく、涼しげなデザインの上生菓子や梅ゼリーなどが出回ります。
朝顔
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朝顔は、奈良時代に薬として渡来してきた歴史があります。
源氏物語の登場人物の名前になっていることもあり、古くから日本人に愛されてきている夏の花の1つなんですよ。
主に夏の上生菓子のモチーフとして用いられており、色合いは赤~青など様々あります。
上生菓子として美味しそうに魅せるため、ピンク系統の色をメインしている和菓子屋さんが多いようですね。

こちらの朝顔和菓子は、お子さんと一緒に楽しく和菓子を作れて、美味しく食べられるので、おうち時間におすすめよ。
紫陽花
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紫陽花は初夏の花を代表する花で、女性に人気があります。
紫陽花を和菓子で表現するために、練り切りできんとんにしたり、型押しして作ったりする手法以外に、涼しげなイメージを活かして錦玉羹(きんぎょくかん)が使われることも多いんですよ。

錦玉羹は、寒天を煮溶かして、砂糖や水あめなどを加えて型に入れて、冷やし固めた和菓子のことよ。
さいの目にしたり、錦玉羹の中に紫陽花の花のイメージを浮かべたりと表現方法も様々あります。
涼しげに演出するために、青~紫系統の色合いが多いのが紫陽花の和菓子の特徴です。
向日葵
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向日葵には力強いイメージがあるため、たおやかで儚いものが賞賛される日本文化において、日本の伝統的な芸術作品にはあまり登場することがありません。
しかし、現在では女性にも人気の夏の花で、和菓子のモチーフとしてもよく使用されています。
煉り切りなどで向日葵を表現した丸く可愛い上生菓子が、特に人気があります。
向日葵は、北アフリカが原産ですが、世界中で愛されている花なので、海外の方に特に人気のあるモチーフなんですよ。

確かに日本文化には向日葵のデザインってあんまりないけど、ヨーロッパには向日葵の絵画など、向日葵のモチーフってたくさんあるよね。
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蓮の花
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蓮は仏教とつながりが深いため、蓮の花をモチーフにした和菓子は、他の花をモチーフにしたものと一線を画します。
不祝儀(ぶしゅうぎ)の引き菓子やお盆のお供えとして広く用いられているんですよ。
お供え用としては落雁(らくがん)など干菓子を使用するのが一般的になっています。

夏の不祝儀としての引き菓子に、蓮の花の落雁をよく見かけるね。
最後に
いかがでしょうか。
夏の季節を彩る花をモチーフにした和菓子がたくさんありましたね。
夏の花と聞くと、パワフルな色使いの和菓子をイメージした方も多かったのではないでしょうか?
食欲が落ちる暑い夏にも、涼しい色合いで楽しめる工夫をしているのは、日本らしいように感じますね。
和菓子は、日々進化しており、以前はモチーフとして使用されていなかった向日葵など、様々な花が登場しているんです。
これからは、どんな夏の花をモチーフにした和菓子が登場するか楽しみに和菓子屋さんを覗いてはいかがでしょう。
和菓子、特に上生菓子は贈り物としても非常に人気があります。
贈る側も受け取る側も和菓子のモチーフの背景を知っていると、より季節感や情緒を感じ、特別な想いを贈り受け取ることができるので、プレゼントにおすすめです。
それでは、夏の花をモチーフにした和菓子を食べて素敵なあんこ和菓子ライフを過ごしましょう。
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