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秋冬の花をモチーフにしたあんこ和菓子の雑学【形状や意味、歴史など】

秋冬の花をモチーフにしたあんこ和菓子の雑学【形状や意味、歴史など】
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こんにちは。

えでんです。

 

前回は、夏の花をモチーフにしたあんこ和菓子の雑学についてお話させていただきました。

 

あれ、このパターン見たことあるぞ?

と思った方は、鋭い(笑)

 

夏とくれば、次は秋ですよね。

冬は花が少ないので、

今回は、秋と冬の花のモチーフとしたあんこ和菓子の雑学を一緒にご紹介します。

この記事を読むことで以下のことがわかります。

秋の花をモチーフとした和菓子の雑学
紅葉をモチーフとした和菓子の雑学
桔梗(キキョウ)をモチーフとした和菓子の雑学
菊をモチーフとした和菓子の雑学
柿をモチーフとした和菓子の雑学
栗をモチーフとした和菓子の雑学
冬の花をモチーフにした和菓子の雑学
南天をモチーフにした和菓子の雑学

それでは、順を追ってお話しますね。

 

秋の花をモチーフにした和菓子の雑学

秋の花をモチーフにした和菓子の雑学

季節の花をモチーフにした和菓子はたくさんあります。

その中でも、秋は実りの季節。

どこか哀愁漂う花以外にも、柿や栗などの秋らしい実りも多く収穫できます。

そんな花や果実、果物は和菓子のモチーフとしても人気があり、和歌や詩との関係性も非常に深いんですよ。

あん先生
あん先生

秋は情緒あふれる季節でもあるから、秋の花をモチーフとした和菓子は特に形状や色合いにこだわりがあるのよ。

えでん
えでん

秋のあんこ和菓子と言えば、紅葉が一番最初に思い浮かぶね。

あん先生
あん先生

紅葉と言えば、紅葉饅頭のように思えるけど、そのほかにもいろんな和菓子があるのよ。それぞれ紹介していくわね。

紅葉

 

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紅葉は、昔から和歌を始めとする様々な芸術作品のテーマとして扱われます。

和菓子の世界でも、春の桜に対して、秋の紅葉は特に人気のモチーフです。

秋には、どの和菓子店でも紅葉をモチーフにした上生菓子や落雁などの干菓子などが用意されます。

 

あん先生
あん先生

漢字で紅葉と見ると、「モミジ」を思い浮かべるけど、「イチョウ」の紅葉(黄葉)も和菓子では人気のモチーフなのよ。

 


 

 

 

桔梗(キキョウ)

桔梗

色も形も、どこかクールな風情のある桔梗。

秋の七草の1つでもあり、現在では秋の花とされていますが、かつては七夕の季節に和菓子のモチーフとして和菓子店に並べられていたんですよ。

旧暦で七夕を祝う地方では、七夕まつりなどの際に桔梗をモチーフとした和菓子が振舞われることもあります。

 

えでん
えでん

桔梗が七夕の季節ってえでんには違和感だけど、星形の花姿が関係してるんだろうね。



 

 

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9月9日の重陽(ちょうよう)の節句は、別名を「菊の節句」ともいい、この時期は菊をモチーフにした和菓子が多く出回ります。

 

あん先生
あん先生

長陽の節句とは、菊を飾ったり、菊の花びらを浮かべた菊酒などで不老長寿を願う行事よ。

 

菊をモチーフとした和菓子は上生菓子、干菓子、焼き印で模様を付けた饅頭など多種多様です。

また、重陽の節句には、「着綿(きせわた)」という行事が行われていました。

そこから、秋には菊と綿とをモチーフにした「着綿」という菓子銘を持つ上生菓子が広く作られているんですよ。

 

なお、菊は皇室の御紋でもあります。

皇室の紋章は16の菊であり、明治憲法の元では一般の使用は禁止されていたんです。

そのため、現在でも一般向けに作られる場合は、16の菊は避けられています。

 

えでん
えでん

次から菊の和菓子を見た時には、花びらの枚数が気になっちゃうね。

 

 

 

柿は中国から伝来した植物ですが、日本でも万葉集の時代から馴染み深い果物です。

柿と言えば正岡子規の

「柿くへば鐘がなるなり法隆寺」

という有名な俳句が頭によぎるように、近現代に至るまで多くの日本人に愛されています。

柿の和菓子も数多く、柿をモチーフにした上生菓子から、干し柿を素材にした羊羹などもあるんですよ。

 

えでん
えでん

柿って聞くと、「柿食えば~」の俳句と正岡子規の横顔が頭をよぎるのは、えでんだけかな?(笑)

 


 

 

日本と朝鮮半島が原産である栗は、縄文時代から食べられているほど日本人にはなじみの深い歴史ある食べ物です。

古代から現代まで、秋の味覚の代表格であり、多くの文学作品にも登場します。

和菓子の世界でも、栗は栗饅頭や栗羊羹など素材として幅広い種類の和菓子に用いられています。

上生菓子でも栗のイガや皮をイメージさせるものなど、多種多様な和菓子が作られているんですよ。

 

あん先生
あん先生

栗は甘露煮にしてそのまま使用されたり、刻んで羊羹に入れたり、ペーストにして白あんと混ぜて栗あんにしたりと使い方は自由自在よ。

 


 

 

 

冬の和菓子の雑学

 

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冬は一年を通して特に花が少ない季節です。

現在では、冬でもきれいに咲く花はありますが、日本を原産とする植物の多くは、花はお休みの時期になります。

そのため、冬は花をモチーフとした和菓子は少ないのです。

ただし、和菓子は日々進化しているので、新たな冬の花のモチーフはこれからも生まれてくることでしょう。

あん先生
あん先生

冬の花のモチーフとして定番なのは南天ね。

えでん
えでん

南天って、たしか難を転ずるって言われる植物ですよね。

あん先生
あん先生

そのとおりよ。縁起が良い和菓子としてモチーフにされているの。

南天

 

南天は、その名が「難を転ずる」と通じることから、災い除けとして各家庭の庭に植えられたり、料理に添えられたりすることが多い植物です。

特に正月に、縁起のよい和菓子のモチーフとして使用されます。

 

えでん
えでん

南天の赤い実を表現した餡を添えたり、南天の枝葉と実の模様を付けたり、和菓子屋さんによって様々な工夫があるよ。


最後に

最後に

いかがでしょうか。

秋と冬の季節を彩る花をモチーフにした和菓子の雑学を紹介させていただきました。

秋冬の花と聞くと、どこか哀愁があり寂しく感じることもありますが、実りのある季節でもあるので、その風情を和菓子で表現している様は、食べるのがもったいないくらいに感じます。

植物の風情を和菓子にそのまま落とし込む和菓子は芸術ですね。

和菓子は、日々進化しており、以前はモチーフとして使用されていなかった様々な花が登場しています。

植物だけに限らず、動物や人物、道具など様々なものをモチーフにした素敵な和菓子もありますので、どこかでご紹介できれば幸いです。

 

 

和菓子は贈り物としても、非常に人気があります。

贈る側も受け取る側も和菓子のモチーフの背景を知っていると、より季節感や情緒を感じ、特別な想いを贈り受け取ることができるので、プレゼントにおすすめです。

 

それでは、秋冬の花をモチーフにした和菓子を食べて素敵なあんこ和菓子ライフを過ごしましょう。



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